やがて…
やがて秋が 忍びよります
愛がひとつ 終わりを告げます
墨絵ほかしの 山裾あたり
落葉の下で 眠らせましょう
あなただけに 注ぎつづけて
つかれ切った 私の愛です
やがて 雪が 降りつもります
愛が ひとつ 眠っています
あわ雪化粧の 山裾あたり
いまでは誰も 探せはしない
あなたひとり たより続けて
ちからつきた 私の愛です
やがて雪が とけ始めます
愛がひとつ 流れだします
雪どけ水の 谷間を 下り
どこへ 流れて行くのでしようか
もう 迷子に してしまいます
また 誰かを 愛せるでしょうか