金切り声で きみの名呼べば
となりが起きる 小さなアパート
揺れて止まない心を抱いて
昨日も今日も 眠らず
眠らずの部屋
どうかしたのと ひとはたずねて
ガンガン ドアを たたいているし
鞭をかざした お向いさんが
静かにしなよと 窓を
窓を ひらくし
ああ たずねてよ もうずっと
ぼくは眠らず 待っている
夜が明けようと 日が暮れようと
きみが来るまで 眠らず眠らず
眠らずの部屋
金切り声で きみの名呼べば
痛い痛いと 鳴く鳩時計
黒目ばかりの君の目夢見
昨日も今日も 眠らず
眠らずの部屋
ああ たずねてよ もうずっと
ぼくは眠らず 待っている
夜が明けようと 日が暮れようと
きみが来るまで 眠らず眠らず
眠らずの部屋
姿隠して きみの追えば
鞭を買いなよ 安くしとくよ
揺れて 止まない 心と愛と
この鞭抱けば ただ
ああ 泣くだけ
使い方など 知ってるとうり
思いの向くまま 気の向くままに
手当り次第に ひっぱたきゃ
しらじら夜は 夜は
明けてゆくのさ
ああ たずねてよ もうずっと
ぼくは眠らず 待っている
夜が明けようと 日が暮れようと
きみが来るまで 眠らず眠らず
眠らずの部屋