哀しみの舗道
音もなく 雨が降る
まるで あの日のように………
ミモザの花 舗道に散り
君は二度と 帰らない
何も知らずに 僕は
君の愛を 疑い
他愛もない いさかいから
ひとり とび出した
今 燃えつきる時と知りながら
君はひとりぼっちで 耐えていた
そんな苦しみ 僕は知らず
君をひとりにして……
君のノートの文字は
此処で突然 途絶え
にじんでる 哀しみが
今はわかるのに……
じっと この胸に 君を抱きしめて
それで すべて許していたならば
君をこれほど 苦しめずに
すんだかも 知れない
二度とこの胸に 君を抱く事も
愛を交わし めざめる事もない
君と暮らした 愛の日々は
雨の朝に消えた