夕暮れの降る雨に この身を濡らせば
まるで雀のように とまどう迷いびと
傘の花あざやかに 街角に咲いても
いまはこのわたしを 待つ人もいない
雨のように泣いて
そして 頬の涙かくして
雨のように 泣いて
そして あの日のあなた返して
駆け足でゆきすぎる 人たち見送る
誰か待つふりをして コートの襟をたて
街の灯がにじんでも あの部屋のあかりは
いまは冷めたいまま 眠っているだけ
雨のように 泣いて
そして ひえた指に息かけ
雨のように 泣いて
そして あの日のわたし返して
雨のように 泣いて
そして ひえた指に息かけ
雨のように 泣いて
そして あの日のわたし返して