「パロ」という名の店
笑顔の爽やかな ママがいた
学生時代の ぼくらの悩みを
美人のママは きいてくれたもの
「パロ」に行っている
これが仲間たちの合言葉
口には出さずに それぞれひそかに
美人のママに 心寄せてたものさ
3年ぶりに 何気なく
足が向いてた 日暮れどき
店の名前も たたずまいも
コーヒーカップも あの頃のまま・・・
だけど一つだけ 違ってる
美人のママが もういない
美人のママが もういない
「パロ」という名の店
学生たちばかり入 りびたり
コーヒーひとつで ねばってたけれど
美人のママは文句など言わない
「パロ」がいつだったか
長いこと休んだときがある
あのとき何が あったのだろう
美人のママの 孤独な身の上に
3年前とおんなじに
学生たちで 混んでいる
古いかたちの レジスターも
コーヒーわかしもあの頃のまま・・・
だけど一つだけ 違ってる
美人のママが もういない
美人のママが もういない