みだれ髪

Iwamoto Kumi
앨범 : うたこまちⅢ~昭和歌の語りべ~
髪のみだれに 手をやれば
赤い蹴<け>出<だ>しが 風に舞う
憎や 恋しや 塩屋の岬
投げて届かぬ 想いの糸が
胸にからんで 涙をしぼる  
すてたお方の しあわせを
祈る女の 性<さが>かなし
辛<つ>らや 重たや わが恋ながら
沖の瀬をゆく 底<そこ>曳<び>き網の
舟にのせたい この片<かた>情<なさ>け
春は二重<ふたえ>に 巻いた帯
三重<みえ>に巻いても 余<あま>る秋
暗<くら>や 涯てなや 塩屋の岬
見えぬ心を 照らしておくれ
ひとりぼっちに しないでおくれ

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