土曜の夜は右端のカウンター
覗いてみればやっぱりいたね
馴染みの客は誰でも知っている
ジンライムを飲んでるお嬢さん
話しかければ愛想はいいし
もしかしたらと心は踊る
ところが駄目さ 連れ出せはしない
ジンはいかがと甘い声
人は呼んでる シンデレラガール
正体不明のいい女
店の男に訊ねてみても
女の仕事も年もわからない
今夜は黒のドレスをまとい
ジンはいかがと挨拶がわり
音楽 文学 映画の話も
粋なセンスで軽くこなす
酔った男は誰もが思うさ
今日こそ女は俺のものだと
人は呼んでる シンデレラガール
正体不明のいい女