また明日がある
はるかかなたの山に
今日も陽が沈み
空が赤くやけると
なぜ悲しいんだろう
とおい昔に見た夕陽が
今でもおいらの涙をそめる
道を走って南に下れば
やがてサンディエゴー
夕陽が沈むあの山のむこうに
また明日がある
青く広がる空に
今日も雪がゆく
ひとつ流れる雲は
なぜさびしいんだろう
とおい昔に捨てた故郷が
いまでもおいらの涙にうかぶ
砂漠をぬけて谷を下れば
やがてコロラド
雲が流れるあの河のむこうに
また明日がある
はるか夜空のかなたに
今日も星が出て
よわくまたたくあの星は
なぜせつないんだろう
とおい昔に恋したあの娘が
いまでもおいらの心にしみる
川を渡って山を越えれば
やがてテキサス
緑ゆたかなあの森のむこうに
また明日がある
はるかかなたの荒野に
今日も風が吹き
肌をさすよな寒さは
なんてきびしんだろう
とおい昔に別れたおふくろの
やさしい笑顔がまぶたにうかぶ
風にむかって荒野をぬければ
やがてニューオリンズ
夢見たあの日の丘のむこうに
また明日がある